3000年以上の歴史を誇るといわれるペルシャ絨毯の原点

3000年以上の歴史を誇るといわれるペルシャ絨毯の原点

約3000年に渡り継承され続けているというペルシャ絨毯。
人から人へ伝えられてきた伝統文化・技術ですが、実は、いつどこで発祥したのか、その起源は未だに明らかにはされていないそうです。
ペルシャ絨毯の原点といわれる絨毯「ギャッベ」は、イラン南西部のザクロス山脈一帯で遊牧民族「ガシュガイ族」によって織られていますが、やはりその起源に関してはっきりしたことは分かっていないようです。
ただ、遊牧民族の中で先祖代々引き継がれてきたこの織物は、現在ではユネスコ無形文化遺産に登録されるほどその価値を世界に認められています。
ペルシャ絨毯にはギャッベ以外にも沢山の種類があります。
それは、この絨毯が発展した地域、現在のイラン周辺が他民族国家で国内に多数の部族が居住し、異なった文化の中でそれぞれの絨毯を織り上げていったからに他なりません。
代表的な民族では、先述の「ガシュガイ族」、ギャッベ作り発祥のもう1つの部族といわれる「ルリ族」、伝統的な部族文様を持ち現在のペルシャ絨毯の産地に住む「クルド族」、その他にも様々な文化を持つ部族が独自の絨毯を織り上げていったようです。

美術工芸品ペルシャ絨毯ができるまで

ペルシャ絨毯はそれぞれの部族の影響を色濃く受けているため、様々な形態・模様を持ち1つ1つの個性が強い伝統工芸美術品ですが、絨毯自体の値打ちを測るために現在ではいくつかのルールが設けられています。
まずは、伝統的で各民族独特の図案がきちんと使用されていること。
そして、天然の植物性色素で織り糸が染色されていること。
織り糸の素材が100%羊毛であること(絹を使ったペルシャ絨毯の場合は、絨毯としてではなく装飾品として使用されます)。
絨毯を織る工程で伝統技術が遵守され、丹念に作られていること。
この4点がペルシャ絨毯の価値を決める際に、とても重要なファクターとなるようです。
全て手織りでおこなわれる絨毯織りは、サイズや素材にもよりますが完成までには短くても1〜3年、場合によっては10年かかる場合もあるそうです。
ペルシャ絨毯ってレンタルできるんですよ?
しかし、素材にこだわり手を掛けて細かく織られたペルシャ絨毯は、踏めば踏むほどツヤが出て味わい深い色合いになっていきます。
美しい上に頑丈で上部なこの絨毯の耐久性は80年〜100年といわれ、一度手にしたら孫の代まで楽しむことができる絨毯でもあるのです。